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とある物忘れの激しい高専生による備忘録

2回目の全国高専プログラミングコンテストに出場した話

はじめに

みなさんお久しぶりです。ヤマゲンです。今回は高専生活二度目の全国高専プログラミングコンテストに出場したのでいろいろ得たものや感想を書き連ねたいと思います。

全国高専プログラミングコンテストについては公式サイトを参照してください。

当日に至るまで

今年の高専プロコンの始まりは3月後半頃でした。うちの部活で案出しがあり、そのとき僕が提案したものはメンバーが集まらず、今年は諦めるかと思っていました。

しかし、先生から手伝ってほしいグループがあると言われ、入ったところが始まりです。

今回は僕が主体というわけでもなかったので気軽に入って、補助に回ればいいかと思っていました。なので、ちょいちょい案について口を出すくらいはして、まあまあ無責任に予選資料を完成させ提出しました。

そしたらなんと予選通過をし、さらには上位10チームのA評価をいただきました。この結果には正直びっくりですが、通ったからには作らなければいけません。技術面にはかなり僕が好き勝手に口を出してしまっていたために、少しイレギュラーな技術を盛り込んだものとなっていました。それによって開発は、アプリ側はぼく、サーバー側は先輩が担当することになりました。他のメンバーは低学年寮生だったのでPCが使えず(うちの寮では低学年寮生はPC持ち込み禁止)まあ当然といえば当然の構成になりました。

まあ担当自体は正直どうでも良かったのですが、僕が提案した技術は「これ使ってみたいなぁ」という個人的な願望が入った技術構成だったので、1から勉強し、開発にあたることになりました。ところがここで問題がいくつか生じます。

はじめはまあまあ順調に進んでいたのですが、開発手法をMVVMというものを用いようとして大失敗をしました。具体的に言うと参考にできる資料がほとんどなく、2ヶ月ほど足止めをくらいました。これは本当に痛くて、開発を本格的に始めたのは6月だったのですが、8月はセキュリティ・キャンプや、インターン等が入り、9月下旬まではほぼ手付かずと言ってもあたりさわりのないレベルでした。これにはマイペースで有名なさすがの僕でものんきなことは言っていられず必死で開発に勤しみました。

まあなんやかんや、公式ドキュメントや技術系ブログ、とても優秀な先人たちに救われ、なんとか約1ヶ月程度で全機能を実装させることに成功しました。まあこの実装自体は妥協に妥協を重ね、行き着いた結果だったのですが、もっともっと上手にできたなという不完全燃焼の感があり、ここはかなり悔しかったです。ただ、実装しきれなくて、書いてあることができなかった、ということはなかったので頑張ったほうかなとは思います。

本番

今年は会場が徳島だったのでバスで6時間ほど揺られて前日入りしました。今回のブログではネット上の知り合いとの絡みは特には書かないことにするので気になる方がいれば直接声をかけてください。

1日目

緊張の1日目はプレゼンから始まりました。今回は課題部門1番だったので、プレゼンは1番最初でした。もちろんドッキドキです。こう見えてぼくはかなりのあがり症なので先頭はかなりやばいんじゃないかとびくびくしながら当日を迎えましたが、去年ほどの動揺はなかったです。去年は前のプレゼンがあったので、余計に緊張していたのかもしれません。そういう点では先頭で意外と良かったのかなと思いました。

プレゼンは始まってみれば案外すらすら言葉が出てきて思い通りのプレゼンができたと自負しています。問題だったのは質疑応答で、こればっかりは前回もそうでしたが、会場や質問者の厳しい雰囲気に飲まれてしまって思い通りの回答ができたかは自信がありません。それでも、いろんな好意的な意見がもらえたので、ちゃんと評価してもらえてるんだとうれしくなりました。去年はあまり質問が上がってこなかったので、たくさんの方に手を上げてもらって、たとえそれが厳しい意見だったとしても、最初のプレゼンで関心を向けてもらえたことが嬉しかったなと今は思います。

プレゼンが終わってからは少し気を抜いて他のブースを見て回っていました。他の作品の完成度、一貫性、コンセプトの良さがとても光るものばかりで見れば見るほど少しずつ自信がなくなっていました。こういうことは本当は思いたくないのですが、自分の作品に足りないものばかりに目がいき、はっきりとした自信が持てずにブースでの説明はほとんどメンバーにまかせてしまいました。こういうところは自分の駄目なところだなと思うので直していきたいなと思います。

2日目

2日目の目玉はデモンストレーション審査でしょう。ぼくは当初関わる予定がなかったのですが、なんか駆り出されました。審査員の反応を見ると、まあまあの反応はあっても特に印象には残っていないだろうなという感じでした。こういうことを言うとあまり感じが良くないですが、正直これで良さが伝わるとは自分も思っていませんでした。デモの構成に関われなかったぼくも悪かったのですが、これは反省点というか、改善点だなあと思いました。まあそれでも一生懸命やってくれたので、助かりました。

感想

過程はどうあれ、結果として企業の方に評価をしていただいて、企業賞という形で認めていただいた、というのはとても大きな功績だと思います。もちろん至らなかった点、本番までに改良しておけば良かった点、構想自体に足りなかった点、こういったものが本当にたくさんありました。それでも、一つのものを完成させ、評価をしてもらった。それだけでもまた一ついい経験になったなと思います。来年はどうなるかわかりませんが次のプロダクトではこの経験を参考にしていいものを作りたいなと思います。

少し長くなりましたが最終的には頑張ってよかったなと思います。みなさんもぜひいろんなコンテストに挑戦してみてください。応援、支援してくださった方々、本当にありがとうございました。